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広告媒体の「種類」と「特徴」

広告の媒体と種類は、時代の流れと共に変化し、増え続けています。特に、スマートフォンの登場により、より多様な広告がリリースされるようになりました。
数多くの媒体とその種類から、目的に合った広告を見極めることが重要です。

広告媒体の大分類

広告媒体は大きく、マス、インターネット、SP(セールスプロモーション)の3つに分類されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

マス媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)

不特定多数に情報を発信することができます。
ATL(Above the line/情報の上流)という性質を持っています。人に接する機会が圧倒的に多いため、広範囲に拡散したい、幅広く認知されたい、という場合に効果的な媒体です。

インターネット媒体

インターネット技術の発達により、近年、最も需要が高まっています。
マス媒体のATL(Above the line/情報の上流)と、SP媒体のBTL(Below the line/情報の下流)、両方の性質を持ちます。
費用対効果が高く、細かなセグメントに分けて配信できることが特徴です。また、消費者自らの発信、再生産された情報により、広告効果を高めることができます。

SP(セールスプロモーション)媒体

マスとは正反対の性質を持っていて、BTL(Below the line/情報の下流)と呼ばれます。ピンポイントでターゲットに情報を届けることができます。
有益な情報をダイレクトにユーザーに提供することで、他の媒体と比べ、購買行動まで誘導しやすいとされています。

次に媒体ごとの主な広告を見ていきましょう。

1.マス媒体

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テレビ広告

テレビ番組の間に挿入される“タイム”と、番組に関係なく、テレビ局が定める時間に挿入される“スポット”があります。インターネットが普及した今でも、未だに最も広範囲に情報を伝達することができるのはテレビ広告です。
映像特有の表現力で、ユーザーが認知しやすく、感情に訴えることもできる、伝達力と拡散力が大きな特徴です。コミュニケーションスピードが早いため、瞬時の直感的な情報伝達に優れ、新商品のキャンペーンやプロモーションに活用されることが多いです。

▶︎メリット
・全国のほとんどの世帯、あらゆる年齢層に届けられる。
・視覚と聴覚に訴えるので、情報の受け手に強い印象を残す。
・反復することで、認知度の向上が狙える。
・広告主の信用を高めることができる。

▶︎デメリット
・製作費、及び、広告費用が高額である。
・テレビの視聴時間は、若者を中心に減少傾向にある。
・希望する時間帯、番組の入手が困難。

ラジオ広告

テレビと同じく、“タイム”と“スポット”の2種類があります。
ラジオは時間帯によって、リスナーの年齢層が異なる性質を持っています。音声で印象に残りやすく、親しみやすさからの集客効果が期待できます。
また、他のマス媒体広告より、低コストで配信できるため、費用対効果は高い傾向にあります。

▶︎メリット
・聴覚にのみ訴えるので、独自のイメージを抱かせやすい。
・製作費、広告費共にテレビよりも低コスト。

▶︎デメリット
・家庭におけるラジオの利用頻度が高くない。
・ながら視聴が多いため、広告の伝達程度が不明確。
・聴覚だけでの伝達のため、細かい情報が伝わりにくい。

雑誌広告

雑誌により、読者の性別、年齢、ライフスタイル、ジャンルが明瞭なため、テレビより細かいターゲティングが可能です。
ターゲットのライフスタイルやニーズに合った表現を使い、説得力、訴求力が強いため、購買意欲を高める効果が期待できます。

▶︎メリット
・広告の再読性、保存性が高い。
・マス媒体でありながら、直接媒体的な利用が可能となる。
・全国的にカバーできる。
・スペースに融通性があり、デザイン次第で注目度、理解度を高められる。

▶︎デメリット
・雑誌の属性により、伝達力にむらがある。
・ページが多いため、広告が埋もれてしまう可能性。

新聞広告

一般的に、朝刊・夕刊と1日2回の伝達機会を持ちます。その性質から、即時性、適時性を重視する広告に向いています。
また、地域別に全国紙、ブロック紙、県紙があり、内容も、一般紙、スポーツ紙、業界専門紙などに分類できるため、ある程度の目的やターゲットに応じて使い分けができます。

▶︎メリット
・種類が多いので、ターゲットに応じて使い分けが可能。
・再読、保存ができる。
・広告スペースの種類が多いため、予算に応じた選択ができる。
・商品発売日に広告を出すなど、タイムリーな情報を掲載できる。

▶︎デメリット
・雑誌に比べ、紙や印刷の質で劣る。
・広告効果の期間が短い。

2.インターネット媒体

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バナー広告(ディスプレイ広告)

多種WEBサイト上に広告を出し、自社のWEBサイトへの訪問を促します。潜在顧客に、訴求力の高いバナー広告を表示させることで、顧客開拓の期待が高まります。
また、複数の広告媒体にまとめて広告配信をする、アドネットワーク広告を利用し、様々なサイトから大量のトラックを確保することも可能です。

▶︎メリット
・ターゲットを細かく設定出来るため、費用対効果が高い。
・各媒体と契約しなくても、一括で複数の媒体に同時配信することができる。

▶︎デメリット
・どのWEBサイトに配信されたのか、広告主が把握できないことがある。

リスティング広告

Google や Yahoo などの検索エンジンに入力したキーワードに連動して、掲載される広告です。検索連動型広告(検索広告)や、PPC(Pay Pay Click)とも呼ばれます。
オーガニック検索では、検索エンジンのアルゴリズムによってランキングがなされるため、上位表示されるまで時間がかかります。

リスティング広告は、オーガニック検索よりも上位表示をさせることで、スピードと成果を求める場合に有効な広告手段です。

▶︎メリット
・ニーズの高いユーザーにアプローチができる。
・自由度の高い広告運用が可能。
・SEO対策と併用し、さらに費用対効果が高くなる。

▶︎デメリット
・キーワードに対して競合が多いと、クリック単価が高騰し高額になる。
・潜在層にリーチしづらい。
・選んだキーワードによっては、ほとんど表示されない可能性がある。

SNS広告

近年のスマートフォンの普及により、LINE、Instagram、Twitter、FacebookなどのSNSは、今や消費者の生活とは切り離せません。
SNS広告は各ユーザーの興味や関心ごとが明らかになるため、インターネット広告の中でもターゲティングの精度が高い特徴があります。
広告企画自体が面白い、興味深いものであれば、ユーザーの口コミによってさらに拡散されるという特性もあります。
また、多くの企業では、SNS広告を活用するだけでなく、SNSを通じた日々の情報提供や、顧客とのコミュニケーションも行っています。

▶︎メリット
・ユーザーの属性や行動履歴をもとに、細かいターゲティングが可能。
・企業とユーザーのコミュニケーションが取れて、リピーターの獲得につながりやすい。

▶︎デメリット
・魅力的なクリエイティブを発信できなければ、印象に残りづらい。

3.SP(セールスプロモーション)媒体

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交通広告

電車・バス・タクシー・駅など交通機関やそれに伴う施設に掲載する広告です。
訴求するエリアをある程度限定でき、反副訴求が期待できます。
また、「第五のマス」と呼ばれる程、接触性の高さから、地域ブランディング効果を期待して展開されることもあります。

▶︎メリット
・反復接触をポジティブに行うことができる。
・新規ターゲットの認知拡大に効果を発揮。

▶︎デメリット
・効果測定が難しい。
・広告掲載までに時間がかかる。

屋外広告

街角の広告塔や、ビルの屋上、壁面の広告板、ポスター、電柱看板などを指します。定置媒体であるため、設置地域の特性に合った広告を行うことができ、シンボルとなり高い反服訴求効果が得られます。
また、ライトアップやインパクトのある演出を行うことで、潜在顧客に印象を残すことも期待できます。

▶︎メリット
・認知が高まり、集客につながりやすい。
・テレビ広告などと比べると、リーズナブルに宣伝できる。

▶︎デメリット
・掲載する情報量に制限がある。
・町の景観を損なうことがある。
・維持コストがかかる。

DM(ダイレクトメール)広告

顧客の自宅に郵送で、直接配布するカタログや紙広告です。
受け手に直送することから、ターゲットごとの戦略が立てられるほか、DMにクーポンなどの特典をつけることにより、広告効果の測定が、比較的容易に行えます。

▶︎メリット
・新規・既存顧客だけでなく離脱顧客にも送付できる。
・豊富な情報を伝えることができる。

▶︎デメリット
・製作から発送までに、コスト、手間がかかる。

チラシ広告

一般的には、新聞折込広告とも呼びます。費用が安くて即効性が高く、配布する範囲を限定できることから、直接購買につながるケースが多いのが特徴です。
ダイレクトレスポンス広告としても活用できます。

▶︎メリット
・地域の方に向けて情報発信できる。
・信用性・保存性・即効性がある。

▶︎デメリット
・ターゲットの年齢層は絞れない。
・効果が維持しにくい。
・掲載できる情報に限界がある。

イベントプロモーション広告

イベントを通じて、商品・サービスの販売促進や認知拡大などを目的とした広告活動です。
企業と来客者に直接的な接点を作ることができ、メディアによる取材でPRも期待できます。
(1) スポーツや文化イベント
スポーツイベントやコンサートなどに、スポンサーとして協賛し、宣伝活動を行う広告です。
企業に、イベントが持つパワーや、文化的で好意的イメージを与えることで、認知度が向上します。

(2) 業者に対して行うイベント
有力な取引先を招いて行うプライベート展示会です。
持続的な関係を維持すること、新たな取引を開拓する機会を作ることができます。
企業・ブランドの姿勢・方向性を知ってもらうことができます。

▶︎メリット
・顧客にリアルな体験を提供できる
・PR効果が高い
・短時間で多くの顧客にリーチできる

▶︎デメリット
・イベントの費用対効果は、集客に左右される
・イベントを知ってもらうための告知活動が欠かせない
・イベント実施にコストと手間がかかる

まとめ

マーケティング戦略に大きな影響を与える広告は、目的に合った媒体を選ばなければなりません。適切な媒体を選ぶためには、まず広告媒体の種類と特徴を理解することが重要です。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し理解を深めることで、ミスマッチも防げます。

マーケティング戦略のサポートから、広告媒体のご提案まで幅広く承っておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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